婚活の現場では、よく「同時進行」という言葉が使われます。1対1の真剣交際に発展する前段階で、複数の相手とメッセージのやりとりやデートを重ねる仮交際期間のことを指します。複数の相手と交際することで、自分にとって重要な要素を見極めやすくなります。
本記事では、同時進行がありなのか、それともなしなのか、そのメリット・デメリットや適切な行動について、詳しく解説します。
婚活での同時進行
まず、婚活の現場で使われる「同時進行」という方法について解説します。
婚活での同時進行とは？
真剣な交際相手がまだ見つかっていない場合、マッチングアプリや婚活パーティー、結婚相談所などの婚活サービスを通じて複数の異性と出会い、メッセージの交換やデートを行うことを「同時進行」と呼びます。
つまり、1対1の真剣な関係が築かれる前の、いわゆる仮交際期間と言えるでしょう。
婚活での同時進行はあり！
「ゼクシィ縁結びエージェント」の調査によると、20～40代の婚活している男女に対して「同時進行に抵抗がありますか」という質問をした結果、35%の人が「抵抗がある」、11.8%の人が「抵抗がない」、53.2%の人が「どちらとも言えない」 と回答しました。
また、「婚活中に複数の人と同時交際をしていましたか」という質問に「はい」と答えた人は14.1%で、そのうちの77.8%の人が、同時交際していた最大人数を「2〜3人」と答えていました。
婚活の場では同時進行は一般的であり、コミュニケーションの延長としてとらえられます。婚活アプリやパーティなどで知り合った相手と長く続くケースはまれです。
また、効率よく婚活を進めるために、同時進行の交際はエージェント側からも推奨されています。相手も同様に同時進行を行うことを想定し、複数の交際相手を維持することが重要です。
婚活での同時進行のメリット
同時進行は、結婚相談所も認めている婚活におけるひとつのテクニックです。では、複数の相手と同時進行することには、どんなメリットがあるのでしょうか。
婚活が短期間で効率よく進められる
プロフィールだけで一目惚れしてしまい、その一人に全力でアプローチすることもあるでしょう。しかし、一度に一人に絞ってしまうと、何度かのデート後に相手からお断りされた場合、再び新たな出会いを模索しなければなりません。振り出しに戻ることを繰り返すのは非効率的であり、1回ずつの精神的ダメージも大きくなります。
また、同時進行が前提とされているシチュエーションで、いきなり「あなただけ」という重たい雰囲気を出してしまうと、ゆっくり関係を探りたいと考えている相手が戸惑ってしまうということも考えられます。
効率的な婚活を進めるためには、適度なモチベーションを維持しつつ、同時進行を前提と考えることが重要です。さらに多くの候補を見つけるには、成婚率の高いサービスを選択することが非常に重要です。
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本命にたどり着きやすくなる
同時進行のもうひとつのメリットは、短期間で複数の異性と交流できることです。1人ずつと出会って、メッセージのやりとりやデートを重ねて、相性をじっくりと確かめると、理想の相手に出会うまでに時間がかかります。
しかし、同時に複数の方と交流することで、複数の相手との比較ができるため、違いが明確になり、効率が向上します。さまざまな人と交流することで、恋人候補としての異性を見つける可能性も高まりますし、自分がどんな異性と相性がよいのか、結婚相手に求める条件のどこが譲れない点なのか、その傾向もつかみやすくなります。
経験値が上がる
たとえば、仕事上で多くの人と話す機会が増えると、話す力や聞く力が向上します。お見合いも同じです。異性との会話を重ねることで「話す」というスキルが向上し、さまざまな方とのデートを経験することで、振る舞いに対する経験値があがります。
「異性と話すのは苦手」「デートは緊張してしまう」と感じる方は、とくに複数の人と同時交際することをおすすめします。これにより、立ち居振る舞いが洗練され、自分と相性のよい相手や悪い相手を早期に見極める能力が身につきます。
経験を重ねるごとに、異性との交流や対人関係に対する不安も薄れていくでしょう。
気持ちに余裕が持てる
仮交際中の相手がたった1人で、その人にすべての期待をかけていると、その相手から断られた場合の精神的なダメージは非常に大きくなります。真剣に交際している人であれば、心が折れるかもしれません。
しかし「婚活は同時交際が当たり前」という心構えを持ち、複数の人と同時に交際していれば、1人に断られても「また別の人との出会いがある」と受け止めることができます。心に余裕があり、精神的に安定している状態は、人として理想的であり、魅力的でもあります。
婚活での同時進行のデメリット
複数の相手と同時に進行することにはいくつかのデメリットがあります。デメリットを理解し、適切に対処することが重要です。
調整に手間がかかる
同時に進行する人数に応じて、複数の人とメッセージのやり取りやデートを行うのは、スケジュールの調整が必要です。短期間で複数の人とデートをする場合、予定の重複を防ぐために入念な調整が必要です。
また、同時進行が一般的であっても、メッセージの誤送信は礼儀に反します。話題が混乱しないように、文面を慎重に構築し、誤って送信しないように留意しましょう。
さらに、相手をよく理解するために、短時間のデートだけでは不十分な場合があります。一緒に半日以上過ごし、食事や会話をじっくり楽しむことが重要です。しかし、同時に交際する相手が増えると、毎日長時間のデートを続けることが難しくなる可能性があります。スケジュールがかなり厳しくなるかもしれません。
無理なく同時進行するためには、適切な人数を見極めることが重要です。先述の「ゼクシィ縁結びエージェント」の調査結果から見ても、同時進行する人数は2〜3人程度からがおすすめです。まだ余裕があると思えたら1人ずつ人数を増やすとよいでしょう。
ストレスになってしまう場合もある
双方とも週5日、フルタイムで働いている場合は、どうしてもデートは休日に集中します。毎週末、同時進行の誰かとのデートで埋まってしまうとなると、自分の時間がなくなってかなりストレスを感じるかもしれません。
自分のことも大切にしながら、計画的に婚活を進める必要があります。
複数人にお断りをしないといけない
同時進行は当たり前のルールですが、真剣交際に進めるのはそのなかの1人だけです。つまりその1人をのぞいた複数人に対して、いずれお断りしなければならないということです。
断られることは辛いですが、自ら進んでさらなる関係を断ることも、心を痛めるものです。同時に進行する相手が多いほど、その罪悪感も大きくなるでしょう。
また、決められない、悪い気がしてしまう、という感情に振り回されてずるずると交際を続けてしまうのは、双方にとってあまりよい状況ではありません。あくまで仮交際期間ですので、断るのも断られるのもお互い様です。ある程度ドライな考え方で進めるようにしてください。
婚活中に同時進行していることを相手に伝える？
婚活中の同時進行は一般的であり、活用すべきだと述べました。しかし、それを相手に伝えるか、暗黙の了解とするかは個々の状況によります。
一般的には、婚活中であることや他の相手とも交際していることを率直に伝えることがよいと考えられますが、そのタイミングや方法は慎重に考える必要があります。
同時進行しているか聞かれてしまったとき
マッチングした相手に「同時進行してますか？」と尋ねられたとき、どのように答えるのが正解でしょうか。ここでは「同時進行している」と答えるときと、同時進行していることを隠すとき、両方のシチュエーションでの答え方について解説します。
同時進行していると答える場合
同時進行に関して尋ねられたとき、きっぱりと「同時進行していますよ」と言うと、相手が傷ついてしまうおそれがあります。かといって「そんなことしていません」と明らかなうそをつくのもためらわれますし、うそがばれると関係がぎくしゃくしてしまうでしょう。
そのような場合「何人かとやりとりしていましたが、最終的にあなただけになりました」「同時進行していたこともありますが、今は1人だけです」など、過去形で話すことがおすすめです。真実でもない明らかな嘘でもなく、相手に不快感を与えません。
同時進行を隠す場合
同時進行を告げるか否かは、相手のタイプにもよります。気にしそうなタイプであったり、自分自身がうしろめたくて言えないという場合は、きっちり隠すのも必要な手段です。
同時進行しているかは、こちらから言わない限り相手には分からないことです。相手のタイプを見極めて「言わない方がいいな」と判断したら黙っておきましょう。何もかも正直に話すことが必ずしも正しい行いではありません。
また、同時進行をしていると知った途端、態度が変わる人もいます。その場合は価値観の相違が早々に判明した、と前向きにとらえるようにしましょう。
ひどい場合は、暴言を吐いたりされることも決して珍しくはありません。そんな人とわかれば、関係をきってしまうことをおすすめしますが、心は傷つきます。人となりがまだつかめていないうちは、こういったケースを考慮しておくことも必要です。
まとめ
婚活において同時進行はひとつの有効な手段です。なるべく効率よく理想の相手に出会えるように、仮交際する方の気持ちにも配慮しつつ、上手に活用できるようにしましょう。
どのように婚活するかは個人で違いますが、やはり成婚率の高い結婚相談所に登録するのが一番の近道と言えます。ハッピーカムカムは、これまで成婚率の高い結婚相談所として、マスコミ各社に何度も取り上げられています。
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